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歴史的景観が広がる上賀茂神社周辺の地域に佇む民家「瑞雲庵」を舞台に、4組の表現者たちがそれぞれの感性と身体的眼差しによって、我々の内と外に留まり、流れゆくさまざまな不可視な存在に光をあてます。
人間の根源的な感覚、歴史や都市の闇や幻想をパフォーマンスや映像などを通して問いかけてきたアーティスト集団のオル太は、新作映像によって、彼らが聞き取った「亡霊」の声を蘇らせます。見ることの本質を問う実験的な写真を手がけるGABOMI.は普段、何気なく目にする世界や、読み取るイメージの彼岸に我々の意識を向けさせる新作を提示します。谷澤紗和子は、瑞雲庵の空間・時間軸を自由に旅しながら作り上げた切り絵によるインスタレーションのほか、小説家・藤野可織とのコラボレーション作品を本展にあわせたかたちで展開します。声で空間の陰影を感得し、その濃淡を引き出す(あるいは、失わせる)というユニークなアプローチをとる山崎阿弥は、聴覚をもとに「場」に潜む水脈を探る旅へと我々をいざないます。
Googleマップなどによって近所の裏道から大陸の俯瞰まで情報を自在に可視化できる時代の中で、彼らの作品世界が示す「捉えがたい何か」に向き合い、目の前に広がる景色のはざまに新たな世界や感覚が像を結ぶ予感に身をゆだねてみたいと思います。
※特に記載がないプログラムは無料、予約不要、会場は瑞雲庵となります。
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